作家として生きること

今出川潤です。
最近、ちょっと気になったことがありました。
ということで、ちょっとしたクイズです。

  • 太宰治
  • 芥川龍之介
  • 三島由紀夫
  • 川端康成

彼らに共通することは何でしょうか?

クイズの答えです。
彼らは皆、自殺によって人生を終えています。

小説を書く、ということは、簡単なことではないです。
なので、精神的に辛いことが多いのでしょう。
作家に対するイメージとしても、自殺という最後はそれほど突飛なことではなさそうに思います。
悲しいことですけど。

さて、実はこのクイズ、彼らにはもう一つ共通点があります。
それは、私小説を発表している、ということです。

小説を書くと、その主人公と作家を重ねて読む人は多いと思います。
それは作家にとって、よろしいことばかりではないです。
というか、悩みのタネになることの方が多いように感じます。

そういえば、大塚英志氏の小説入門書には、「作者が作品を通して、なし崩し的に自分語りをしてしまうこと」と「それを文学と称してしまう文壇」に対する批判が度々あります。
いや、正直、理屈とかはよくわからないんです。
なんとなくでしかわかりません。
でも、なんとなく、自分を主人公にしてしまうのは、精神衛生上あまりよろしくなさそうに思うんです。
なので、やらない方がいいんじゃないかな、と。

文学系の作家が自殺する話はよく聞きますが、 SF やファンタジィ作家が自殺する話はあまり聞かないように思います(ただの印象ですけど)。
それはたぶん、作者と主人公を切り離しやすいから、ということと無関係ではないように思います。
森鴎外が私小説を書きつつも、晩年は歴史小説を書いていたことも多分無関係ではないように思います。

小説を書く上で、自分と主人公を切り離して描くこと。
作家として生きるなら、それは真剣に取り組むべき課題なのかもしれません。

……とは言っても、私小説を書いたからと言って、みんながみんな病むわけでもないし、自殺するわけでもないです。
それに自分は今まで、世間で文学と呼ばれる小説よりも、ライトノベルと呼ばれる小説の方をよく読みます。書く内容にも、わりとそんなんです。
どちらかというと、取り越し苦労なのかもしれないですね。

参考:自殺・自決・自害した日本の著名人物一覧 – Wikipedia, 私小説 – Wikipedia

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