Mac OS X で使えるインプットメソッドをまとめてみる

今出川潤です。

ふと気になったので、現在Mac OS Xで使えるかな漢字変換のインプットメソッド(以下、IMと略)をまとめてみました。

かな漢字変換のみなので、ひらがな専用IMのHiraganyは除外しています。

なお、Mac OS X の各バージョンは以下のように略しています。

□10.3 → Panther, □10.4 → Tiger, □10.5 → Leopard, □10.6 → Snow Leopard

なお、僕の環境はTigerなので、紹介しているいくつかのIMはそもそも使えなかったりします。

それくらいいい加減な記事ですが、それでもいい方はどうぞ。

ことえり

【値段】 Mac OS X 標準搭載
【最新バージョン】 4.2
【URL】 http://www.apple.com/jp/
【プラットフォーム】 Mac OS X

【特徴など雑記】
Mac OS X 標準搭載のIM。OSのメジャーバージョンアップと一緒にIMもバージョンアップ。
なので、IMだけバージョンアップはできない。
長文の変換精度なら悪くないけど、単語ごとに変換するとうまくいかないことが多い気がする。
僕はTigerですが、ローマ字変換テーブルとキーバインドのカスタマイズはほとんどできません。

ATOK

【値段】 バージョンによりけり
【動作環境】 Tiger以降
【最新バージョン】 2009(ver.22.01)
【URL】 http://www.atok.com/
【プラットフォーム】 Win, Mac Linux など

【特徴など雑記】
有名どころ。JUST SYSTEMが開発したIM。これを使っておけばほとんど問題はないらしい。
長文でも単文節でもうまく変換してくれる優等生。

良くある批判として、差別用語が意図的に変換候補から外されているらしい。
この前、新作を書いている最中に「げす」と変換しようして全く出ませんでした。今も出ません。
ローマ字変換テーブルとキーバインドのカスタマイズは、できないことはないです。
これからどうなるか気になるところ。

egbrigde

【値段】廃盤
【最新バージョン】 ver.17.0.2
【動作環境】 Tiger以降
【URL】 公式は閉鎖
【プラットフォーム】 Mac OS X

【特徴など雑記】
エルゴソフトが開発したIM。現在はすでに廃盤。
異体字アクセスや64bit対応など、Mac OS X の新技術をどんどん取り入れて成長していた。
現在はコーエーがライセンスを保持しており、物書堂のIM「かわせみ」はこれを元に作られている。

MacUIM

【値段】 フリーソフト
【ライセンス】 New BSD License
【動作環境】 Leopard以降
【最新バージョン】 0.6.5-3
【URL】 http://code.google.com/p/macuim/
【開発者ブログ】 http://ekato.wordpress.com/
【プラットフォーム】 Mac OS X(本家はUnix系)

【特徴など雑記】
元々Unix系のIMであるUIMをMacでも使えるようにしたもの。
正確にはUIM自体はIMではなくて、変換エンジンとOSの仲介をするもの。
変換エンジンとUIMを含めないとインプットメソッドとは言えない(らしい)。
で、MacUIMが仲介してくれる変換エンジン(最初から一緒に入っている)には次の種類がある。

Anthy

【URL】 http://anthy.sourceforge.jp/

【特徴など雑記】
Ubuntu Linuxに標準で入ってる変換エンジン。今も?
現在は開発が停止しつつありそうだが、辞書のメンテナンスなどは行われている模様。
バージョンアップごとに最新のアニメや漫画のタイトルが一発変換できるようになっていく。
ってかくといやらしいけど、普通に使えます。
誤変換に困ることはそんなになかったです。ATOKほどではないけど。

Win用に特化したAnthyもあるので、実はマルチプラットフォーム。
辞書や設定を共有できるかどうかは分かりません。

PRIME

【URL】 http://taiyaki.org/prime/
【特徴など雑記】
変換予測候補が出てくる。
携帯の変換みたいなやつらしい。
実は使ったことがないのでよく知りません。

SKK

【URL】 http://openlab.ring.gr.jp/skk/index-j.html
【特徴など雑記】
入力方法がすごく独特のIM。
UIMと一緒ではないけど、Windows用に単独で移植されているようです
Mac用にも単独で移植されてます。
個人的には、MacUIMでSKKを使うより、Mac用に特化したSKKであるAquaSKKの方が使いやすかったです。SKKの説明もそっちに。

AquaSKK

【値段】 フリーソフト
【ライセンス】 GNU GPL v2
【動作環境】 Leopard以降
【最新バージョン】 4.0
【URL】 http://aquaskk.sourceforge.jp/
【開発者ブログ】 http://d.hatena.ne.jp/t_suwa/
【プラットフォーム】 Mac OS X

【特徴など雑記】
入力方法がすごく独特のIM。
辞書の豊富さに定評がある
以前、手書き説明書の中の人が布教動画を作ってましたふたつも
もともとUnix系OSで開発されていたものをMac OS X用に特化して移植したもの。
入力方法の独特さの紹介は本家に任せますが、慣れてくると文字を打つ度に脳内麻薬が出るんじゃないかと思うほどに気持ちよく文字を打てる。
欠点は、文字を打つ度にそんなことを感じていると、文字を効率よくたくさん打てないということです。
ATOKとことえりの欠点である、ローマ字変換テーブルとキーバインドのカスタマイズが、AquaSKKだとほとんど自由にできるので、すごく重宝していた時期がありました。

Social IME

【値段】 フリーソフト
【ライセンス】 ?
【動作環境】 Leopard以降
【最新バージョン】 1.08
【URL】 http://www.social-ime.com/(本家)
http://www7b.biglobe.ne.jp/~lifeaether/SocialIM/(Mac専用)
【プラットフォーム】 Win, Mac, Unix系OS

【特徴など雑記】
少し前にプレスリリースがでた、みんなで作る変換辞書のMac版。
いろんなユーザと辞書の登録単語を共有することで、効率の良い変換を実現。
漫画やアニメの用語なら大抵一発で出るとか。
あと、都市伝説も登録されているとか。
あとあと、UIMが対応したのでUNIX系OSでも使えるらしく、マルチプラットフォームみたいです。
実は使ったことがないので何とも言えないです。

特徴から考えるなら、ブログやTwitterみたいな、話し言葉に近い書き言葉を書くのにはすごく向いていそう。
キーバインドやローマ字変換テーブルがどうなっているのか気になるところ。

かわせみ

【値段】 1995円
【動作環境】Leopard以降
【URL】 http://www.monokakido.jp/mac/kawasemi.html
【プラットフォーム】Mac OS X

【特徴など雑記】
実はこれも、使ったことがないです。
販売は物書堂。元エルゴソフト社員の方が独立して作った会社。
egbridgeの機能を全て使えるわけではないにもかかわらず、その多機能さと変換精度には定評がある……らしい。
専門用語の辞書も豊富。
ローマ字変換テーブルとキーバインドのカスタマイズがしやすいらしい。
そしてなにより、安い。
自分の中では今ホットなIMです。

Google IME

【値段】フリーソフト
【ライセンス】?
【動作環境】Leopard以降
【最新バージョン】 パブリックベータ
【URL】 http://www.google.com/intl/ja/ime/
【開発者ブログ】 http://googlejapan.blogspot.com/
【プラットフォーム】 Win, Mac
【特徴など雑記】
Macで使えるインプットメソッドの記事をまとめ終わって一息ついた次の日にいきなり発表されたIM。
Mac版はLeopard以降に対応なので僕は使えず。
いずれLinux版も出るだろう、という噂。というか、きっとChrome OSの前振りでしょう。
この記事を書いていた人が開発に関わっている模様
これまでのGoogleの、Web上にある膨大な日本語例文の蓄積が、このGoogle IMEに役立てられているらしいです。

「なかにだ」を変換すると
「もうご」を変換すると
と、ネタの紹介になったけど、真面目に、これは凄いです。
是非使いたい。リリース版が楽しみ。

まとめ

メジャー ATOK, egbrigde
Mac特化 AquaSKK, かわせみ, ことえり
商用ソフト ATOK, かわせみ, ことえり
フリーソフト AquaSKK, Google IME, MacUIM, Social IME
マルチプラットフォーム Anthy, ATOK, Google IME, SKK, Social IME

ということで現在僕は……

僕の環境はTigerなので、ATOK2009をことえり風操作に設定して使っています。
ことえり風操作だとEmacsキーバインドが使えて地味に便利です。

便利さを考えるなら、どのコンピュータで変換しても同じ変換をしてくれる方が良いでしょう。
なので、辞書やキーバインドやローマ字変換テーブルなどが複数のコンピュータで同期できたら便利そうです。
ある意味、このIMはこのOSでしか使えない、というのはすごく不自由かもしれません。
が、道具なんてものはすごく個人的なつきあいのものでもあるので、使いたい人が自分にあった道具を選べば良いだけの話かもしれません。

まあ結局、「なんでもいいじゃん」って感じなんですけど。

おまけ

IMとは違い、キーボード配列の話です。
キーボードからの文字入力方法で、ローマ字入力とかな入力以外の方法として、NICOLA入力があります。
通称、親指シフトです。
Macでキー配列を変える方法はいくつかありますが、その中でもTeslaだと楽に設定できます。

効率の良い日本語入力を探す旅はまだまだ続く……

追記 12/3 朝
タイトル修正、本文も加筆修正しました。

さらに追記 12/3 夜
Google IMEについての追記をしました。

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